住宅ローンの審査の時に、金融機関が貸付金額の上限として用いる基準が『返済比率』というものです。この返済比率は以下の式で求めます。
返済比率=(借入金の総返済金額/年収)×100 (%)
となります。この返済比率が、金融機関や年収によっても異なりますが、30%以内とか35%以内、40%以内に収まっていれば融資がOKとなるワケです。ただし、ここで言う総返済金額とは車のローンやクレジットの割賦支払金なども含めてなので、注意が必要です。・・・とここまでは、意外と知っている方も多く、車のローンを先に返してからマイホームを購入!などと計画されている方もおりますが、意外と知られていない(というか見落とされている)のが、携帯電話の購入です。
かつては、携帯電話はタダか、機種代金を先に支払うかどちらかでしたが、最近は数万円する機種代金を月々の通話料と合わせて割賦払いするケースが多く、よくよく考えてみれば、これは立派な借金なのです。・・・ということは、住宅ローンの総返済金額に含んで計算しなければなりません。
たとえば、年収400万円の方で、住宅ローンを3,400万円借りた場合、9月のフラット35の金利が2.06%なので、ローンの年間返済金額は136.4万円です。これを返済比率に直すと・・・
返済比率=136.4万円/400万円×100=34.1%
となり、融資OKです。(フラット35は年収400万円以上は返済比率35%までOK!)
しかし、この借入金の総返済金額に携帯電話の機種代金(家族の分を含めて3台で)2,000円×3=6,000円(年間で7.2万円)を含めると・・・
返済比率=143.6万円/400万円×100=35.9%
となり、アウト!です・・・。
携帯電話は奥さまの名義で買っておいたほうが良いかも・・・。